第8話で元恋人・キースに遭遇してしまったミシェルが、『 「彼」に電話をしてみようかな』と思いつくシーンがあったのを憶えてらっさるでしょうか。
その「彼」を捜して三千里、じゃねえや、夜の街、というわけでございました。
ミシェルの過去、それを創造したのはかなり前になりますが、簡単なプロットを見ても、彼の過去・予定だけが何故かびっしりです（笑）ここのエピソードも数時間で一気に書いてしまったくらい。実は陰の主役かもしれん（笑）

男娼、クリストファー通り、と聞いて、草間彌生さん著『クリストファー男娼窟（1984）』を思いつかれた方もいらっしゃるかも。実際にそこがゲイや男娼のメッカだった、というのは知ってたんだけど、そこを舞台にするのは余りにもベタかいな、と当初は違う街角を用意しておりましたが（笑）結局はミシェルの過去と「クリストファー通り」を交差させちゃいました。
まあ、草間さんへのオマージュということで♪

ただ、現在のクリストファー通りに「彼ら」が立っているかどうかは解りません。治安の向上と共に、そういった暗部、アングラなカルチャーは失われてしまったかも。
今では街角に立つようなことはしないで、ネットを介しての「ビジネス」を展開しているんでしょうかね。
けれど、あえてリサーチもしませんでした。何故かと言うと、それでは即物的で味気ない気がしたから。「夜の街角に立つ、美しい男娼の少年（青年）たち」というものにこそロマンを感じる性質（たち）なので（笑）、現実はどうあれ、そういう設定にしました。
だって夜の街から「娼婦」や「男娼」が消えてしまったらドラマにならないじゃないですか！（笑）　いや、それはそれでドラマになるか。

あ、そうそう。Mapにミッドタウン以南の地図を追加させましたので、ミシェルの住むチェルシーや、しょんちゃんの住むウエスト・ヴィレッジ、そしてクリストファー通り等、詳細がお判りになれるかと思います。
例えば、以前の地図では判りにくかった、トムさんのカフェがあるノリータや、MPD（ミート・パッキング・ディストリクト）、8th Ave.で分かれているグリニッジ・ヴィレッジとウエスト・ヴィレッジ等がはっきりと判るかと。

それからもうひとつ。
ご存知のように「堕天使」はあくまでも「ルシファー」であって、「ミカエル」を「堕天使」と据えるのは間違い、と仰る方もいらっしゃるかもしれません。
これは、フィクションの世界に於いては「ルシファーとミカエルは双子」或いは「兄弟」と解釈することがあるため、そこから着想を得たものです。
対極にある筈の「天使」と「堕天使」。でも「二面性」と捉えることも出来るよね？と思ったのと、まだまだ同性愛者を忌み嫌い、差別する人々は多く、彼らからしたら同性愛者は「悪魔」の化身みたいな存在かもしれないな、と。
そういった差別を受けた「大天使ミカエル」が、自嘲を込めて自らを「堕天使」と名乗っている、そういった意味合いを込めて文章にしました。
まあ、所詮は素人の書いたフィクションですから、そこらへんは生ぬるく見逃してやって下さいまし。


それから今回登場したミゲルさん。なかなかミステリアスな方のようですが、あれれ？最後店に現れた酔っ払いはまさか？？
そして冒頭のしょんちゃんの夢は一体？

色んな意味でごっつい先が気になるかと思いますが（笑）おっと、時間だぜ、ふぉっふぉっふぉ。
今回はこれにて御免。謎が明かされるまで暫し待たれよ。



・・・・・最後、おまけに気付いてくれたかなあ・・・・・（ボソリ）



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あ、ここから追記。

今回のBGMを忘れてますた。これで脳内補完、ヨロシクです（笑）


Maxwell  　 「...'Til The Cops Come Knockin'」



↑　女性との絡みだけど、これ聴きながらおまけ妄想したんで☆
（だってこのころのマクスたん、ミシェルみたいなんだもん♪）　






んー、でもこれでもいいな。ベタすぎるけど（笑）

The Isley Brothers   「 Between The Sheets 」







これもいいな（笑）

Marvin Gaye    「I Want You 」




ここは帰宅部かっつーの（笑）